開業準備期間の住居使用分の開業費計上について
個人事業主として開業準備中の者です。
開業に向けて最近、事業専用の部屋(事務所)を新たに賃借しました。
ただ、それ以前の約3か月間は、自宅として借りていた住居用の賃貸物件の一部を使用して、開業準備(業務計画の策定、備品購入、ウェブサイト作成など)を進めていました。
この期間における住居用賃貸物件の家賃について、事業使用割合(家事按分)を考慮したうえで、「開業費」として計上することは可能でしょうか?
また、その場合の按分割合や、証憑・記録の残し方についても留意点があればご教示いただきたいです。
おはようございます、税理士の川島です。
自宅兼事務所の件ですが、
最初から新しい事務所を借りる前提で自宅を事務所にていたか、それともその後の計画で新しく事務所を借りたかで、開業費又は地代家賃になります。
1.最初から新しい事務所を借りる前提(計画があり自宅兼事務所が仮の場合である)で自宅を事務所にていた場合、ご記載の通り家事按分して開業費とします。
2.その後の計画で新しく事務所を借りた(事後的)場合、家事按分後に地代家賃とします。
※1.基本的に地代家賃は継続的なものであるため開業費ではなく、地代家賃となります(1が曖昧であれば2となります)。
※2.家事按分についてですが、事務所として事業で使っている面積/全体の面積等で按分します。
※3.証憑書類についてですが、自宅を契約した時の契約書・※2で算出した家事按分の計算根拠(見取りと事務所部分がわかるように)・支払時の明細(引き落とし・振込時の明細)等、が必要となります。
- 回答日:2025/10/27
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結論:開業準備中の家賃も「開業費」として計上可能です(按分が必要)
自宅の一部を事業準備に使っていた期間の家賃は、
開業費(または開業前支出)として計上可能です。
ただし、事業使用部分に相当する割合(家事按分)を行う必要があります。
- 回答日:2025/10/26
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