長期借入金が記載方法
期初に長期借入金を貸借対照表に記載していない。借入金は既に店舗工事、備品に使用済みだが、どのように記載するか知りたい。
期首の貸借対照表に長期借入金が漏れていた場合、借入時期と資金使途を確認し、期首残高を修正します。借入金を店舗工事や備品購入に使用済みでも、返済義務が残っていれば負債計上が必要です。対応する資産(建物附属設備・工具器具備品等)の計上漏れも確認してください。借入金だけが漏れている場合は、事業主元入金等との調整を検討します。過年度の申告内容に影響する場合は、修正申告等の要否も確認が必要です。
- 回答日:2026/10/24
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こんばんは、税理士の川島です。
期初(開始残高)に長期借入金が計上されていない場合、まずは前期の時点でどのような会計処理・申告が行われていたかによって対応が変わります。
現在のお悩みは、大きく分けて以下の2つのパターンのいずれかに該当している可能性が高いと考えられます。まずはご自身の状況をご確認ください。
パターン1:事業用口座を使っていたが、通帳残高の合わせ込みを行っていない場合
前期に事業用の銀行口座に融資が実行され、そこから工事費や備品代を支払っていた場合です。
起きている問題
借入金の入金が記帳されていないため、前期末(=今期首)の「普通預金」の帳簿残高と、実際の通帳残高が一致していない(ズレている)可能性があります。
対応方法
今期の「開始残高の設定」画面で、正しく「長期借入金」を計上します。
同時に、「普通預金」の開始残高も実際の通帳残高と一致しているか確認・修正してください。
貸借差額が生じる場合は、個人事業主であれば「元入金」、法人であれば「繰越利益剰余金」などで調整することになります。
※前期の申告において資産(工事・備品)や経費の計上漏れがある場合は、更正の請求または修正申告が必要になる可能性があるため、税理士等へのご相談をおすすめします。
パターン2:プライベート口座で借入・支払いを行い、「事業主借」で処理していた場合(個人事業主の場合)
事業用通帳を経由せず、個人のプライベート口座に借入金が振り込まれ、そこから施工業者等へ直接支払った場合です。
起きている問題
前期の記帳時に、工事や備品を (店舗造作)/(事業主借) のようにプライベート資金から出したものとして処理を完了させており、「借入金」という負債自体を帳簿から除外してしまっていた状態です。
対応方法
今期から事業の貸借対照表(B/S)に長期借入金を載せる場合、今期の期首にて以下の振り替え(開始残高の設定)を行う必要があります。
勘定科目:事業主貸 / 長期借入金
(※返済が事業用口座から引き落とされる際、相手勘定として長期借入金が必要になるためです)
まとめ・次のアクション
まずは以下の2点をご確認ください。
freeeの期首の「普通預金」残高は、実際の通帳残高とピッタリ合っていますか?
前期の決算で「店舗工事」や「備品」は固定資産台帳・帳簿に正しく計上されていますか?
前提となるデータが漏れていると今期の決算や税務申告にも影響するため、通帳や前期の申告書控を手元に置いてご確認いただくことをおすすめいたします。
- 回答日:2026/10/23
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