顧問税理士に関する質問｜質問No.21390

Question

法人一人社長の決算、確定申告、年末調整について

１０月１日から何もわからない状態から法人一人社長で創業を始めましたが確定申告と年末調整の仕方がわかりません。
そもそも決算と確定申告の違いもよくわかっていません。
全くの素人で申し訳ないのですがよろしくお願いします。

確定申告は会社と個人の両方で申告するのでしょうか？
また、確定申告後に法人税の納付もするのでしょうか？
年末調整はしなくてはいけないことはわかりますが確定申告、年末調整の記入用紙はどこに行けば貰えるのでしょうか？

会計ソフトで月々の記帳をして決算は税理士にお願いしようと思っています。
税理士に決算をお願いした場合は確定申告も一緒にやってもらえるのでしょうか？

Answer 1

確定申告は会社と個人の両方で申告するのでしょうか？
←両方行います。
また、確定申告後に法人税の納付もするのでしょうか？
←所得が発生している場合には、納付を行います。法人住民税は均等割りがあるため、所得の有無に係わらず納付を行います。
年末調整はしなくてはいけないことはわかりますが確定申告、年末調整の記入用紙はどこに行けば貰えるのでしょうか？
←国税庁のHPがよろしいかと思います。
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index.htm
会計ソフトで月々の記帳をして決算は税理士にお願いしようと思っています。 税理士に決算をお願いした場合は確定申告も一緒にやってもらえるのでしょうか？
←契約形態によりますが、通常、日々の会計処理、月次決算から確定申告までを一気通貫で行うことが多いです。

Answer 2

1. 決算と確定申告の違いについて
決算：会社の1事業年度（あなたの場合、10月1日から始まる最初の事業年度）の終わりに、その期間の経営成績（もうけや損失）と財政状態を計算し、貸借対照表や損益計算書などの「決算書」を作成する一連の手続きです。
確定申告：作成した「決算書」を基に、法人税や法人住民税、法人事業税などの税金を計算し、税務署や自治体に申告・納付する手続きです。
　つまり、決算は税金を計算するための準備、確定申告はその結果を報告して税金を納める行為と考えると分かりやすいです。

2. 確定申告は会社と個人の両方で申告するのか？
　結論として、会社（法人）と個人（社長）の両方で申告が必要です。
　会社の申告（法人税申告）：会社の事業で得た利益に対して「法人税」などを申告・納付します。原則として事業年度終了の日の翌日から2ヶ月以内が期限です。
　個人の申告（所得税申告）：社長個人として会社から受け取る給与や、もし副業など個人の事業所得があれば、それらを合算して「所得税」を申告・納付します。個人の確定申告は原則として毎年3月15日までが期限です。給与しか無ければ、会社があなたの給与に対して年末調整を行いますから、個人的な申告は不要になる場合もあります。

3. 確定申告後に法人税の納付もするのか？
　はい、申告と納付はセットです。法人に利益があるのであれば確定申告書を提出する際に、同時に法人税などの納付も行います。納付期限は申告期限と同じく、原則として事業年度終了から2ヶ月以内です。納付書が自動的に送られてくるわけではないので、自分で金額を確認し、納付手続きを行う必要があります。

4. 記入用紙はどこで貰えるのか？
確定申告の用紙：最寄りの税務署で入手できるほか、国税庁のウェブサイトからPDFをダウンロード・印刷することも可能です。ただ、法人税の申告書については、手書きは考えない方が良いと思います。
年末調整の用紙：こちらも税務署で入手できます。また、国税庁のウェブサイトからもダウンロードできます。
　なお、電子申告（e-Tax）を利用すれば、インターネットを通じて手続きが完結し、用紙を準備する手間を省くことができます。
5. 税理士に依頼した場合について
会計ソフトで月々の記帳をして決算は税理士にお願いしようと思っています。 税理士に決算をお願いした場合は確定申告も一緒にやってもらえるのでしょうか？
　はい、一般的に決算を税理士に依頼すれば、その後の法人税の確定申告もセットで代行してもらえます。これが税理士に依頼する最大のメリットの一つです。
　ただし、具体的な業務範囲は契約内容によりますので、依頼する税理士と契約を結ぶ際に、決算書の作成、法人税申告書の作成・提出、年末調整業務なども含まれているかを必ず確認してください。